2013年7月10日水曜日

国民年金保険料納付のメリットについて

国民年金保険料納付のメリットについて
若者を中心に年金財政は破綻状態で、年寄りの年金に比較し
て不利であるので国民年金保険料をはらうのはよそうとして
いる方が見られます。
そこで本当に国民年金保険料を納付するのは損なのかどうか
について検討してみましょう。


1  国営の制度で法律で守られている
国民年金は、老齢、障害、死亡などによる収入の喪失等によ
り生活の安定が損なわれないよう国民全体で支えていこうと
うことを目的とした制度ですが、法律に基づき国の機が運
ており民間の年金と違いつぶれることはありません。

2  年金財源の一部を国が負担している
国民年金の運営については保険料のみでなく、税金からも
担(法改正により1/2の負担割合)がされています。

つまり、年金を受給するときには、税金の還元分を含めて

けることになりますが、保険料を滞納した方は税金の負担部
分の恩恵をうけることができないことになります。

3   支払い保険料については税金の控除が受けられる
国民年金保険料については全額が保険料控除の対象になっ
ています。

国民年金保険料は、月15,040円で年間180,480円(25年度)

なっていますが、仮に所得税10%、住民税10%の場合ですと
180,480円×(10%+10%)=36,096円だけ税額が安くなります。

4  所得が少ない人には保険料の免除制度がある
障害者や所得額が低いため保険料納付が困難な場合には、
保険料を全額から1/2、1/3、1/4免除される制度がありま
す。この点は民間の年金とは異なる点です。

5  老齢年金が75歳までもらえば元がとれる
仮に保険料を40年間納付したとすると保険料納付総額は
15,040円×480月=7,219,200円、年金額は786,500円に
ります。保険料納付総額と受給年金額の割合は、
7,219,200円÷786,500円=9.17倍 となります。
したがって、65歳から受給開始して9年目には元がとれる
ことになります。

6   物価スライド制で将来の年金受給額が保障されている
国民年金は物価スライド制になっています。
したがって、将来物価が上昇しても受給時の貨幣価値で
年金受給が可能です。
この点も民間の年金にはない制度といえます。

7   老齢以外に障害年金や遺族年金の制度がある
老齢年金以外の給付として、事故や病気で障害者になっ
たときには障害基礎年金、死亡したときには遺族基礎年
金を受給することができます。
このように万一のときの所得保障が受けられます。

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